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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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98a0d591jpegこれだけお金をかけた日本映画は他にないんじゃないかな?そしてそれに見合うだけの大作にはなっていると思う。

原作で読んだのとは少々異なってはいるけれど、人類が自らの作り出したもので滅亡寸前まで追い込まれるも一筋の希望を見出す、という大筋はきちんと伝わってきた。

角川春樹のこの作品への思い入れは深く、角川文庫での文庫本化、角川映画での映画化、そして自身の出演(これはやりすぎ)まで。
SFというジャンルは一般受けしないと思うのだが、ハヤカワ文庫と角川文庫が頑張っているからこそ、一応の地位を保つことができている。
個人的にはただただ感謝するばかりだ。

小松左京はオマージュや焼き直しの多い作家で、この「復活の日」はネヴィル=シュートの「渚にて」、「虚無回廊」はラリィ=ニーブンの「リングワールド」のオマージュ、「首都消失」は「物体O」の焼き直しだ。

それでも、日本の本格長編SFを長年支え続けてきた功績は揺るがない。


『日本沈没』がリメイクされるようだが、以前の「首都消失」のような大失敗を繰り返していないことを切に願う。

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5f7f1449jpegうんこ。

を2時間見つめているほうが、この映画を2時間観るよりもよっぽどマシだ。

05656ceejpeg夏に弾みをつける一品。

おバカな青春時代とその頃憧れたビッグウェーブに乗る中年時代のとある一日。輝き続ける青春時代が決して色褪せないのは、きっとその頃の気持ちを忘れていないからだろう。

約30年前、1979年公開とは思えないほどの映像。
透明な空の色とガラスのような波の色が夏の素晴らしさを思い出させてくれる。

梅雨の時期に是非。

dee7b8e2jpeg期待外れ。

『21グラムとは人が死ぬときに失う重さ』
などとご大層なキャッチコピーをつけているにも関らず、ストーリーが陳腐。しかも「アモーレス・ペレス」の監督だけあって、時間軸が飛びすぎ。そんなものは90年代のタランティーノで終わってるのに。

キャスティングにしても、ナオミ=ワッツのショボさとデル=トロの貧乏臭さは良かったが、なぜここにショーン=ペンか。いい役者だとは思うが、この映画に彼は必要ないだろう。中途半端なハリウッドモノの匂いが漂ってしまう。

マニアにはもしかしたら評価されるのかもしれないが、こういったあざとい映画は僕は嫌い。

9bdabbc3jpegストーリーは凡庸なのだが、フランス語で交わされる会話に実際の詩や詩的な表現が多く楽しめた。

真面目な男ははみ出し者になることを、はみ出し者は真面目な男になることを夢想する。
人は自分の手に入れられなかったものを現実でない夢の中で味わう。

ひょんなことから交わった対称的な二人。
短い間ではあったが互いに気遣いあったのはそんな夢想のせいかもしれない。

『髪結いの亭主』のルコント監督作品。身構えないで普通に観るとそれなりに楽しめる。



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