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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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f295f72cjpeg途中までは意味が分からない。
しかし、最後には納得できる、そんな作品。

3部作の完結編として製作された本作は、ラウの「その後」を描いている。


新たに保安部のヨン、中国本土マフィアのシェンが絡み、一体誰が善人で誰が悪人なのか、最後まで緊迫感のある展開が見られる。

人生をリセットして善人になりたかったラウ。
ヤンと和解して、彼に警官としての人生を返そうとしたラウ。
ヤンが死んだ瞬間に、ラウの中で何かがおかしくなってしまったのだろう。

そこから何が起こってゆくのか、彼がしていることは一体何なのか、見守ることができる。

ラストはヨンに対する評価が180度変わるもので、3部作にふさわしく、心地よい余韻を残すものだと思う。


これも必見。

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ad431f06jpegラウとヤンがいかにしてそれぞれの組織に潜入し、あの結末を迎えるに至ったか、その背景を描いた作品。
なので、単体では成り立たない。

ラウもヤンも若い頃の俳優が違い、雰囲気が似ているため、初見では混乱する部分もあるが、それも境遇としては似ていた2人ということで許容範囲だろう。

際立つのは3人。
サムとハウとマリー。
本作での中心人物はあくまでもこの3人で、ラウとヤンは脇役に過ぎない。

彼らに影響されながら、翻弄されながら、ラウもヤンも人生を生きてゆく。

そしてそこにウォン警部が絡む。

本作中でのサムとウォン警部の関係が前作に繋がっていないように感じるのは残念なことだが、製作順の関係で仕方ないのだろう。


3部作の1つとして、これも見逃せない作品だ。

1acde155jpeg秀作

ストーリー、映像ともに、香港映画の最高峰と言えるだろう。

それぞれ組織に潜入したラウとヤンの心理描写も秀逸で、緊迫感が伝わってくる。

また、挿入歌(曲名不明)がとてもいい雰囲気を作り出している。

ラストは泣ける。

トニー=レオン、アンディー=ラウがいい演技をしているが、サム役のエリック=ツァンも独特の味を出している。


ハリウッド史上最高額でリメイク権を買い取り、製作されたのが「ディパーテッド」だが、ディカプリオとマット=デイモンとのことで全く興味が沸かない。

そういえば、日本でもこの作品の後に「輪舞曲 ~RONDO~」というドラマを竹内豊主演でやっていたが、これも本作の影響を強く受けていると感じた。

いずれにせよ、インパクトのある作品で、必見かと思う。

b13cb789jpeg1980年代の中南米エルサルバドルにおける内戦を、少年チャバを中心にして描いた力作。

いわゆるスラムの粗末な木造の家の中を銃弾が飛び交い、子供達はうずくまって耐える。
どれだけ身を低くしても、どれだけ身を縮めても、銃弾を防ぐものなど何もない。

12歳になれば政府軍に徴用される。
あるいはその前に農民ゲリラに参加するか。
それが彼らの現実であった。

それでも、子供達は無邪気に遊び、かわいらしい恋をする。
明るい未来など待ってはいないのに。

必然として起こる戦争はあるが、正しい戦争などどこにもない。
だからこそ、僕らは戦争を起こさぬよう、そして戦争に加担せぬよう、他の何かを犠牲にしてでも努力せねばならない。


同時期に公開された「ホテルルワンダ」と比較されることが多いが、かの作品とは全く異質のものであり、戦争というものの本質をより深く掘り下げたものとなっている。

この平和な日本で暮らしている全ての人、そして特に右翼的傾向を持つ人に、ぜひ観て欲しい作品だ。

66d6feb8jpeg男の子に観てもらいたい。

夢を持つこと、それを諦めないこと。
それをこの実話に基づいた作品は教えてくれる。

もちろん、夢は必ず実現するわけではなく、むしろほとんどの場合それは叶わずに終わるものなのだが、それでも、何かに向かっている人生と向かっていない人生では、輝きが違う。

本作の主人公は、宇宙飛行士になったわけでもなく、科学者になったわけでもない。
彼はNASAのエンジニアになった。


田舎の炭鉱町に生まれ、炭鉱夫になることを当然とされていた彼は、世界初の人工衛星を見て憧れを抱く。
宇宙にではなく、何かを飛ばすことに。

そして友人と4人で「ロケットボーイズ」を結成し、父親の反対にもめげず全米科学コンテストで見事に優勝する。

もちろん、それほどスムーズに事が運ぶはずもなく、そもそも1960年前後のことだから、周囲の目もあり、経済的事情もあり、様々な困難があっただろう。

それでも、彼ら4人は受賞によって奨学金を受け、田舎町から大学へ、そしてそれぞれの未来を切り開いていった。


人それぞれ、見る夢は違うだろうが、それを追いかける姿勢はこうでありたいと、そう思わせてくれる作品だ。



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