忍者ブログ
~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
[1] [2] [3] [4] [5] [6]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

7f9b8f49jpeg考えさせられる…。

結婚と離婚。
親と子。
男と女の役割、考え方。

いろんな意味でとてもいい作品だ。


裁判のシーン、公園で息子に別れを説明するシーン、そして最後にテッドがジョアンナを一人で部屋に向わせるシーン。

それぞれのシーンで自分だったらどうなのだろうと考えさせてくれる。


いい作品だ。

PR

16baa0e0jpegすっかり忘れてたコレ。
僕の大好きな一本。

ストーリーはどうでもいいの。
メロっぽいのとか、どうでもいいの。

でも、映像と音楽。
これは本当に映画を変えたと思う。

今でも家電売り場のホームシアターコーナーでこの作品をみかける。
5.1チャンネルの効果を存分に味わえるから。

右から左に抜けてゆくF14のバーナー音。
ケニー=ロギンスやスティーブ=スティーブンスのテーマ曲。
そして上空から見た青黒い海。
見上げる青白い空。
カリフォルニアの椰子の木と夕暮れ。
薄暮の海に浮かぶ空母の小さな管制灯。

記憶に残るシーンと音楽。

これが映画ってもんだよ。

d1f4c58fjpeg今さら観た。

とにかく映像が美しい。
特に水辺の映像は必見。心が洗われる。

そして内容もそれに負けていない。
父と子の関係を見事に3人の役者が演じている。
弟の表情や子供ならではの極端な言動も、きちんと表現されている。


ある意味でとてもスタイリッシュで洗練された作品であり、あまり感情を動かされないのだが、これが映画のひとつのあり方なのだと思う。
簡潔で美しいこの作品、ぜひ一度は観ておくことをお奨めする。

568c5c3ejpegあまりにも有名な、イグアスの滝から十字架を背負った人が落ちてゆくシーン。


監督は「キリングフィールド」のローランド=ジョフィー。
音楽は「ニュー=シネマ=パラダイス」のエンニオ=モリコーネ。
これでいい映画ができないわけがない。
とは言うものの、この作品でカンヌのパルムドールを受賞後、彼の作品はあまりよろしくないのだが。(「スカーレットレター」ではラジー賞にノミネートされている…。)


テーマが宗教と征服(殺人)なので非情に重いのだが、南米の自然を撮った映像が美しく、殺伐とした雰囲気を和らげている。
しかし、やはりこの人間の根源的な矛盾・葛藤はそれだけで覆い隠せるものではなく、生きてゆく際に、何かを主張する際に、他の何かを犠牲にせねばならないのだということを改めて気付かされる。

そういった意味では、デ=ニーロ演じるメンドーサの殺すという行為の捉え方、変化してゆくそれ、そしてガブリエル神父の捉え方は、異なり対立しているようで本質は同一なのかもしれない。


異質なものを受け入れるのか排除するのか征服するのか、それは個人レベルと異なり集団レベルにおいては排除あるいは征服が選択される。
そこにおいてはソフトもハードもない。
ただ、メンドーサもガブリエルも、その信ずるところに従って彼らの側についた。

それで良かったのではないか。


それにしてもいい映画だ。

36a84775jpeg最近ではマイケル=ムーアの作品などを指して「ドキュメンタリー」と呼ぶ向きもあるようだが、あれは「実写入りフィクション」であって、「ドキュメンタリー」ではない。

この作品は、冒頭でも述べられているようにまさにドキュメンタリーの精神に基づいて制作されている。
「人の一生を克明に記述することはできないが、ただ、その精神において記録に忠実に描き、その人の心をうかがい知るのみである(No man’s life can be encompassed in one telling. There is no way to give each year its allotted weight, to include each event, each person who helped to shape a lifetime. What can be done is to be faithful in spirit to the record and try to find one’s way to the heart of the man….)」

一人の男とそれに共感する人々によっていかにして近代インドが作られていったかを簡潔に綴った大作。
3時間を越える作品を飽きさせずに見せるリチャード=アッテンボローにはただただ称賛あるのみである。


「非暴力による不服従」

南アフリカでその活動を開始したガンジー。
アパルトヘイトの指導者であり、28年もの間投獄されていたネルソン=マンデラ前南アフリカ大統領は、投獄前こそ急進的な武装組織を率いていたが、彼もまたガンジーに魅せられた一人だった。
黒人解放運動の指導者マーティン=ルーサー=キング牧師も、中国のチベット支配に抵抗したダライ=ラマ14世も、非暴力による不服従を唱えるガンジーに倣ったと言う。

パレスチナ問題を始めとして世界では未だに紛争が続いている。それは暴力対暴力の果てしない連鎖を生む。武力に拠らない解決の例がここにあるにも拘わらず、それを実践しようとはしない。

なぜ、人はガンジーにこれだけ惹きつけられるのか。
なぜ、彼はノーベル平和賞を5回も辞退したのか。
なぜ、彼は首相にならずにネルーにその座を譲ったのか。
そして彼は何のために人生を使ったのか。

この作品を観た人たちが今一度その答えを考えてみることで、この世の中が少しでも変わることを期待したい。

「マハトマ」とは「偉大な魂」の意。
彼はその敬称に恥じない生き方をした。



忍者ブログ [PR]
ブログ内検索
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
プロフィール
HN:
のりくん
性別:
男性
最新コメント
最新トラックバック
カウンター