ラウとヤンがいかにしてそれぞれの組織に潜入し、あの結末を迎えるに至ったか、その背景を描いた作品。
なので、単体では成り立たない。
ラウもヤンも若い頃の俳優が違い、雰囲気が似ているため、初見では混乱する部分もあるが、それも境遇としては似ていた2人ということで許容範囲だろう。
際立つのは3人。
サムとハウとマリー。
本作での中心人物はあくまでもこの3人で、ラウとヤンは脇役に過ぎない。
彼らに影響されながら、翻弄されながら、ラウもヤンも人生を生きてゆく。
そしてそこにウォン警部が絡む。
本作中でのサムとウォン警部の関係が前作に繋がっていないように感じるのは残念なことだが、製作順の関係で仕方ないのだろう。
3部作の1つとして、これも見逃せない作品だ。
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