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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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a7810b1cjpegジョン=ヴォイトが出演しているので。

ディア・ハンターのデ=ニーロを退け78年のアカデミー主演男優賞受賞。作品賞はあちらに持っていかれたが。


ベトナム戦争で障害者となったルークが言う。

「人を殺したことに対していい気持ちはしない。それは『理由がない』からだ。一生心が痛むだろう。」
「大切なのは『自分で選ぶ』ことだ。」

戦時でなくとも、これは心に沁みる言葉だ。


この時期の反戦映画には思想があり経験がある。
作品としては古びてしまっているが、その中から普遍の想いを汲み取ることができるかもしれない。

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0d06bcd8jpegもう少し短くならんかな。
1962年の原版で222分(3時間42分)、88年の完全版で216分(3時間36分)ってもうコレ連続ドラマ何回分だ?

で、確かに世間の評判どおり映像が素晴らしい。
砂漠と空の広さに圧倒される。
薄暮のシーンでは古典的な手法があり時代を感じさせるがそれもまた一興。

アカバ攻略の騎馬軍団の突撃や列車爆破のシーンなども圧巻。

当時のドイツ&トルコ vs イギリス&アラブという構図の中で、ロレンスという実在の人物の強さと弱さをきちんと描いている点もなかなか素敵だ。


しかし、だ。
長い。長すぎるのだよ、諸君。
100%の感情移入ができなければ少々キツい。

現代モノでない以上、僕には荷が重い。

6bc3b032jpeg「月曜映画」でやっていたので何気なく。
結局明け方4時まできっちり観た。


おもしろい。
細部までの作り込みがいい。
背景も人物も。

オカマのハナの声はどこかで聞いたことがあると思っていたのだが、作中のシャンソンを歌うシーンで思い出した。

「♪ロックゥ~デナシ~♪」
そう、梅垣さん。
さすがに鼻ピーナツは出てこなかったけど。

江守徹はさすがの貫禄。
声に心がこもっている。


非常にいい作品だと思うのだけど、アニメーションにはもう少しエッセンスがあってもいいと思う。
実写でできないからこそアニメで、みたいなものが。

4fc4970djpegやっぱりロバート=カーライルはいいね。
それとイギリス中西部のさびれた感じが。

「トレインスポッティング」や「家族のかたち」もカーライル主演のイギリス映画だけれども、この作品もまた違った味を見せてくれる。

かつての産業の町であるリバプールやその近郊都市は、産業が衰退するにつれて失業者が多くなり活気をなくしていった。
その中から生まれたのがビートルズであり、彼らのやり場のない怒りと世の中に対する主張がロックとして表現された(ということにしておこう)。
そして地元のサッカークラブをこよなく愛する彼ら。

そういった背景を映画と共に楽しませてくれるのがカーライルの演技だ。
彼の表現する怒りはイギリスの時代に取り残された町の怒りで、それはとても愚鈍で怠惰でそして純粋だ。

これはそんなカーライルを楽しめる作品に仕上がっている。

ac51db90jpeg頭の中でまだ「ララララララララ~♪ラ~シーン♪」と、サンバが流れている。

1985年の作品、もう20年も前だ。
だから特撮は古めかしく、日本の特撮モノよりはややマシといった程度。
これと比べると最近のハリウッドモノはやっぱりすごいと思う。本物との区別が付かない。

で、この作品は情報社会に対する危惧をその根底に含んだもので、なにやら未来の情報管理社会を描いてあるのだが、まぁそこまではいかないだろうと、そんな感じに表現してある。

ストーリーはなかなか。
空想と現実の融合がいくつかの場面で見られ少々難解だけれども、ラストは「なるほど」と思わせる。

ロバート=デ=ニーロも少しだけ出演している(だから何?)。


あまり好きな作品ではないけれど、客観的には高評価。



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