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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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d57224a9jpeg素直な感想。「観なきゃよかった。」
それはくだないからではなく、マイナス評価だからでもなく、知らなきゃいいこともあるからという意味で。知ってしまうとまた実生活と距離のある問題について考える羽目になる。

マイケル=ムーアはちょっと視点が偏っている。彼の作品を観ているとそう思う。だが、メディアからの視点と彼の視点をそれぞれ取り入れて消化してみると、なかなかに中庸な判断ができるのではないか。

ブッシュの白雉ぶりと政治と金と人脈についてドキュメンタリータッチで描くこの作品は、2004年のカンヌ国際映画祭においてパルムドール(最高賞)を獲得している。

作品の中で、実際に息子を湾岸戦争で失った親が言っていたこと、

「What for?」

そう、何のために死んだんだろう。

所詮労働階級である僕たちはそこから抜け出すことはできない。だからこそ現実に甘んじて、それが自由であり、生きるべき道であり、常識なのだと思い込もうとしている。

力の及ばないことに対して何かを考えるのは無駄なのだろうか。愚かなことなのだろうか。


みなさんが観てくれること、そして考えてくれることを期待する。

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