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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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338b868ajpeg人間の本質は日常生活においては常に隠されている。
そのことに改めて気付かされる。

エリアスとバーンズの対立は我々自身の中にある行動理念の対立であり、それは常にどちらかが正しいというものではない。
生存と正義を秤にかけるという単純なものでもない。

人が1人で生きている限り、その人は常に正義である。ところが、2人になった瞬間、正義である場合とそうでない場合が生じる。そしてその正義とは最終的には力関係によって決定される。
その規模が大きくなり国と国との対立になると「戦争」という名前がつく。
そしてそれは正義という言葉だけが独り歩きした惰性によって続いてゆく。
戦う者はそれぞれに意味を求め失望する。

存在意義が正義なのだという解釈を与えれば、つまるところ戦争とは人間の抱える必要悪であり永遠になくなることはない。


この作品でも何ら解決策などは提示していない。
ただ、我々がそれぞれに考えるよう促しているようには思える。

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