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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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3f5c93b9jpegこれはちょっと…。

何もかもが無理矢理。
人物設定もお粗末。
精神安定剤の服用で自分が妄想に惑わされてると半分信じたかのような設定は無理。犯人が2人(1人はほとんど役立たず)でこんな大掛かりな犯罪ができるというのも無理。アラブ人を登場させるのも911からの「飛行機とアラブ人」の連想を狙ったお粗末で失礼な設定。
しかも『パニックルーム』と所々だぶる。
いやはやもうこれは…。

『ホテル・ニューハンプシャー』や『羊達の沈黙』ではジョディー=フォスターも好演していたが、『ハンニバル』の出演を断って『パニックルーム』に出演したあたりからおかしくなってきた。

これは観なくていいんじゃないかな。

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338b868ajpeg人間の本質は日常生活においては常に隠されている。
そのことに改めて気付かされる。

エリアスとバーンズの対立は我々自身の中にある行動理念の対立であり、それは常にどちらかが正しいというものではない。
生存と正義を秤にかけるという単純なものでもない。

人が1人で生きている限り、その人は常に正義である。ところが、2人になった瞬間、正義である場合とそうでない場合が生じる。そしてその正義とは最終的には力関係によって決定される。
その規模が大きくなり国と国との対立になると「戦争」という名前がつく。
そしてそれは正義という言葉だけが独り歩きした惰性によって続いてゆく。
戦う者はそれぞれに意味を求め失望する。

存在意義が正義なのだという解釈を与えれば、つまるところ戦争とは人間の抱える必要悪であり永遠になくなることはない。


この作品でも何ら解決策などは提示していない。
ただ、我々がそれぞれに考えるよう促しているようには思える。

0554d8c2jpeg1962年 カラー
この作品ではストーリーはあまり気にしないほうがいい。
なんといってもシネラマ(広角パノラマの昔版で3方向を向いた3カメラを同時に回しフィルムをつなげる手法)を楽しむものだろう。
なので4×3のテレビで観賞しても意味がない。
画面に2本の接続線が入っているのもご愛嬌だ。

バッファロー(バイソン)の暴走シーンなどは迫力満点。
この頃には既に保護動物となっていたはずなので牛に装飾を施したものかと思うが(そもそもサイズが本物よりも小さい)、それでも数百頭の暴走は見ごたえがある。

あまり期待せずにご覧あれ。

fd0847a6jpegバート=ランカスターとデボラ=カーは貫禄の演技。
大人の男と女が渋い。


大人の男女がお互いを理解することはとても難しいことだろうし、自分がどんな人間かなんて自分の口から言っても仕方ない。
相手の過去に拘るのは自然ではあるけれども賢いことではなく、ただ受け止めるしかない。
若い頃は恋も単純なものだったが。
と、そんなことを考えながら観ていた。

1953製作のモノクロ作品なので、現代映画と比べてしまうとその映像もストーリーも限界があると感じてしまうが、その範囲内でよく作られた作品だと思う。
軍隊と一兵隊という関係を集団と個人として捉えると、この作品に含まれた思想が伝わってくる。

集団が個人に権利と責任を与え、それぞれを利用してうまくやる者とそうでない者がいる。
それは個人と個人の関係についても言えることかもしれない。

自分が正しいと思うことを貫き通すのは周囲に迷惑を掛けない範囲にすればいいと思うのは、きっと僕が若さを失ってしまったからだろう。
そしてまっさらな女性に魅力を感じなくなったのも。


いい作品ではあるが・・・。

c7c591d7jpeg歌が素晴らしいので素直に感動できる。
やはり人の歌声に心が入るとその響きは聴く者の心にも届くのだろう。

ただ、この作品の場合ストーリーがあまりにも王道すぎて「映画」を意識してしまう。

劇場公開時に、たしかBunkmuraだったと思うのだが、行きそびれた。
その期待の分だけ評価は下がってしまったが、素直に観ればもっと感動したかもしれない。

でもレナはとてもかわいい。



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