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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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44ccad95jpeg細かいシーンは覚えていない。

だが、たけし扮するハラ軍曹の「メリ~クリスマス!」というセリフと笑顔は今でも脳裏に焼きついている。そして坂本龍一の「Merry Christmas Mr. Lawrence」の旋律がこだまする。

そもそも、キャスティングからしてとんでもない映画だ。デヴィッド=ボウイは半分役者だからまだいいとしても、コメディアンのたけしや音楽家の坂本龍一を起用しているのだから。さらには内田裕也やジョニー大倉までも出演している。

大島渚監督についてはあまり前向きな評価をしていないのだが、こういった革新的な俳優起用や、撮影監督選びにはさすがのセンスが見られる。

間違いなく、80年代を代表する邦画と言えるだろう。

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d62681d1jpegパトリックという少年が主人公。
やっぱり思春期と言えば恋愛で、この子は友達のお母さんに恋している。

この作品には落ちとか結末は用意されていないし、ストーリーもそれほどまとまってはいない。

それでも、いろいろな子供達のシーンがそれぞれ心に残る。
赤ちゃんが落ちるシーン。
身体検査のシーン。

そんなばらばらに見えるものが一つの作品として観終わったときに、なにやらほんわかした後味を残してくれる。

なかなかの名作だ。

e21b0c6djpegなんと表現したらよいのだろう。
爽やか、透明、清清しい、どれも近いがぴったりはまらない。
敢えて言うならば、パンパの薄青い空の色のイメージが僕の印象に一番近い。


プラジル中央駅で手紙の代書屋を営む初老女性ドーラ。ブラジルには文盲の人がまだ多く存在する。ある日彼女の元に手紙を頼みに来た母子がいた。

手紙を書き終わった直後、母は事故で亡くなる。身寄りのなくなったその子供ジョズェが気になるドーラ。

二人はジョズェの父を探す旅に出る。


ドーラは自身の父親との関係がトラウマとなり、結婚もせず孤独で偏屈な生活を送っていた。

だが、ジョズェとの旅の中で違う生き方を見つける。


インパクトもスピード感もない。どんでん返しもない。アトラクティブではない。

ただ、しっとりと映画を楽しむことができる。

d4086f25jpeg旧仏領インドシナ(現在のベトナム、カンボジア、ラオス)の農園での恋愛を描く大作。

フランス風のメロドラマなので、かなりタルい。個人的には好きではない。が、しかし、客観的には良く出来た作品だ。

カトリーヌ=ドヌーヴはあの頃の輝きを失ってはいるが
さすがに存在感を出している。
ベトナムの景観も美しく描写されている。


アジアの国々の中で植民地支配を受けなかったのはタイや日本などわずかにすぎない。そして日本はむしろ宗主国であった。

どちらの側で見ればよいのか。複雑な想いがつきまとう。


それにしても、少女のオッパイを露出しすぎ。東洋人だからいいのか?

未だに宗主国意識丸出しなのがいけ好かない。

30d9e83cjpeg原題は「RABBIT-PROOF FENCE(ウサギよけのフェンス)」
確かにこの子達は靴はいてるし、裸足じゃない。


オーストラリアのアボリジニ政策によって、母親と引き離された姉妹の話。

1930年代にオーストラリア政府はアボリジニを保護するという名目で隔離政策を行った。白人社会に適応させることが目的だと言って。

故郷から1500マイル(約2400km)も離れた施設に連れて行かれた彼女達はある日脱走して母親の元へ向かう。ウサギよけフェンスを辿りながら。

切ない。
ただただ切ない。


この政策については現代の政府も批判的に捉えている。1930年代後半からは政策転換を行い、アボリジニが白人と同等にその存在を認められるようにもなった。ただ、現在のアボリジニ人口は未だ白人入植時のそれを下回っている。



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