原題は「RABBIT-PROOF FENCE(ウサギよけのフェンス)」
確かにこの子達は靴はいてるし、裸足じゃない。
オーストラリアのアボリジニ政策によって、母親と引き離された姉妹の話。
1930年代にオーストラリア政府はアボリジニを保護するという名目で隔離政策を行った。白人社会に適応させることが目的だと言って。
故郷から1500マイル(約2400km)も離れた施設に連れて行かれた彼女達はある日脱走して母親の元へ向かう。ウサギよけフェンスを辿りながら。
切ない。
ただただ切ない。
この政策については現代の政府も批判的に捉えている。1930年代後半からは政策転換を行い、アボリジニが白人と同等にその存在を認められるようにもなった。ただ、現在のアボリジニ人口は未だ白人入植時のそれを下回っている。
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