ヴィンセント=ギャロのわがまま映画かな。
主演で製作。こだわり満載。
すぐにキレる弱い男ビリーとバカなぽっちゃり女の奇妙な関係を描く作品だが、まぁキャラクターは立っていてもそれに違和感を覚える人が多いだろう。
完全に男性視点での都合のいい男女像かもしれない。
でもいい味出てる。とても。
アダムス・ファミリーのクリスティナ=リッチはあのまんま大きくなった感じで当然ぽっちゃりなのだが、観ているうちにかわいらしく思えてくる。
ミッキー=ロークも端役ながら出演。懐かしい。
そして人物描写。小便を我慢して立小便もできないビリー。刑務所に入っていたのに政府の仕事をしていたと両親に嘘をつくビリー。知恵遅れの友人や女にはでかい態度を取るビリー。それでもベッドでは積極的になれないビリー。
ヴィンセント=ギャロはやっぱり自分が大好きなんだろうなぁ。
カットインはやや邪道ではないかと思うが、最後の落ちのためにはやはり必要だったかも。
ファッションや音楽もクール。
食卓のシーン(小津作品のオマージュ?)とベッドのシーンが頭に残る。
ラストもいい。
お奨め。
PR