なんと表現したらよいのだろう。
爽やか、透明、清清しい、どれも近いがぴったりはまらない。
敢えて言うならば、パンパの薄青い空の色のイメージが僕の印象に一番近い。
プラジル中央駅で手紙の代書屋を営む初老女性ドーラ。ブラジルには文盲の人がまだ多く存在する。ある日彼女の元に手紙を頼みに来た母子がいた。
手紙を書き終わった直後、母は事故で亡くなる。身寄りのなくなったその子供ジョズェが気になるドーラ。
二人はジョズェの父を探す旅に出る。
ドーラは自身の父親との関係がトラウマとなり、結婚もせず孤独で偏屈な生活を送っていた。
だが、ジョズェとの旅の中で違う生き方を見つける。
インパクトもスピード感もない。どんでん返しもない。アトラクティブではない。
ただ、しっとりと映画を楽しむことができる。
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