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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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9c08e687jpeg銃社会に対する痛烈な批判。

ただマイケル=ムーア作品の場合、それを全て鵜呑みにするわけにはいかないが。というよりも、全てのドキュメンタリーは恣意的であり、全てのノンフィクションはフィクションであるということを常に頭に入れておかなければならない。

アメリカ政府が右だとすればマイケルは左。その中庸となる点を自分自身で見つけ出す必要がある。


コロンバインで高校で起こった2人の生徒による銃乱射事件。彼らはその日の朝ボーリング場で楽しそうにゲームをした後、学校へ向かい、そして1人の教師と12人の生徒を射殺した。

なぜこんなことが起こったのか。

多くのメディアは、マリリン=マンソンのような反社会的な音楽の責任だとした。
マイケルはその原因をアメリカの銃社会の責任だとした。


作品の中で、マイケルは全米ライフル協会の活動を非難し、その会長であるチャールトン=ヘストン(かつての名俳優が今では…)を非難した。
それとは対照的に、マリリン=マンソンには非常に好印象なコメントをさせていた。

こういったところが、非常に恣意的で事実をデフォルメしているという批判を受けるのだが、これはもっともなこと。
ドキュメンタリーと銘打っている以上は、事実を客観的に示す必要がある。

これはあくまでも彼の主張を広めるための作品であり、「映画」なのだ。それを彼が認めた時、彼の評価はもっと上がるような気がしてならない。


とにかく、一度は観てみることをお奨めする。

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116355e1jpeg一言で言えば、
「SEXの多いロードムービー」

ガエル=ガルシア=ベルナルはやはりかっこいい。
役者としてどうこうではなく、かっこいい。

その青春ロードムービーなのだから、かっこ悪くなるわけがない。


ただ、SEXシーンの多さにはやや辟易する。それは、メキシコと日本の文化の違いかもしれないし、彼らが上流階級であったからかもしれないし、僕が彼らほどはちゃめちゃな青春時代をすごしてこなかったからかもしれない。

いや、正直なところ映画の中のSEXシーンは元々あまり好きではないのだ。非日常感がどうも浮き立ってしまって自分との距離を作ってしまうから。

とは言え、それはそれで置いておけば全体としてよくまとまった映画である。

友情と青春とSEXが、それぞれ儚いものであることを最後のシーンで強調している。

観て損はしない作品だ。

f8249001jpegイラクのバグダッドではなく、アメリカのモハヴェ砂漠の外れにある小さな街の小さなドライブイン。

ここの女主人ブレンダとそこにふらりと現れたジャスミンの友情をメインに、周囲を巻き込んでゆくほのぼのした人と人との係わり合いを描く。

映像と随所に聴かれるCallin'youがとてもよく合う。それがパッケージからイメージされる通りの後味を残してくれる。

そして小さなシーンの積み重ねが、この作品を深いものにしている。


帰るところのない人々。それでもそこが帰るところになればいい。

Borderless

故郷は一つではない。

dfc9cdc8jpegヴィンセント=ギャロのわがまま映画かな。
主演で製作。こだわり満載。


すぐにキレる弱い男ビリーとバカなぽっちゃり女の奇妙な関係を描く作品だが、まぁキャラクターは立っていてもそれに違和感を覚える人が多いだろう。
完全に男性視点での都合のいい男女像かもしれない。

でもいい味出てる。とても。

アダムス・ファミリーのクリスティナ=リッチはあのまんま大きくなった感じで当然ぽっちゃりなのだが、観ているうちにかわいらしく思えてくる。
ミッキー=ロークも端役ながら出演。懐かしい。

そして人物描写。小便を我慢して立小便もできないビリー。刑務所に入っていたのに政府の仕事をしていたと両親に嘘をつくビリー。知恵遅れの友人や女にはでかい態度を取るビリー。それでもベッドでは積極的になれないビリー。

ヴィンセント=ギャロはやっぱり自分が大好きなんだろうなぁ。

カットインはやや邪道ではないかと思うが、最後の落ちのためにはやはり必要だったかも。

ファッションや音楽もクール。
食卓のシーン(小津作品のオマージュ?)とベッドのシーンが頭に残る。
ラストもいい。


お奨め。

3ed13ae1jpegシャーリー=マクレーンがキュート。
おそらく65歳くらいなのだが、年齢を重ねた女性のキュートさに驚かされる。

ニコラス=ケイジもハマリ役だろう。仕事に徹しきれずに人間味の出てしまう役柄。


元ファーストレディーのテス(シャーリー)は、シークレットサービスのダグ(ニコラス)らによって警護されているのだが、プライバシーがないと言ってはわがままを繰り返していた。
だが、テスは自分の子供達には愛想を尽かしており、本当はダグを自分の息子のように思っていた。
ある日テスは行方不明になる。そしてダグは懸命に居所を突き止めようと…

楽しめる映画。



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