忍者ブログ
~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
[41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

3752d6eajpegタリバン政権崩壊後のアフガニスタン。

ようやく女性にも教育の機会が与えられたが、依然としてイスラム教はその根本において女性の自立を認めていない。
社会制度としての一般学校は存在するが、世の中の慣習は根強く、女の子は神学校に通うものだという固定観念がこの国からは消えていない。


ノクレの父親も熱心なイスラム教徒であり、彼女を毎日神学校に送り迎えしている。だが彼女は、将来この国の大統領になるという夢を持っており、父親に隠れて一般学校に通っていた。

彼女はすでに20歳であったが、12歳の子供と同じ教育を受けている。女性の教育の遅れもまた、この国の抱える問題のひとつである。

住む家さえない状況で、それでも教育を受けることを望む彼女。


以前、新聞で見かけた記事がある。
「学校に通えることが、そして勉強ができることが嬉しくて仕方がない」と言うアフガンの子供たちの写真。
好きな言葉は『平和』だそうだ。


とびきりインパクトのある映画というわけではない。そして、大きな感動も期待しないで欲しい。ただ、この国の状況をある程度理解した上で、考えながら観てみると、何がしかのものが残ると思う。

PR

ceae834ejpeg印象に残る映画。きっと忘れることはないだろう。

ただし、この作品を高く評価するわけではない。

まず、観ていて胸糞悪くなる。
知識を持たない人間、考えることをしない人間、尊厳を持たない人間の行動は、本当に犬以下であると再確認してしまう。

愚かしい行為には怒りを通り越して吐き気を催す。現実の生活の中でも、当然のことながら同様の行為を見る機会は多いが、それに迎合している自分も同時に存在していることに目をつぶってはいられない。
つまり僕もやはり犬以下なのかもしれない。


愚かしさに対抗するためにはやはり理屈ではなく力が必要なのだろうか。宗教における神の絶対的な力は、こういった人間の愚かしさに対抗する手段として考え出されたものなのだろうか。


そんなことを考えながら観続けた3時間。

単なる舞台演劇をわざわざ映画として撮る必要があるのかという疑問、ナレーションがいかにものアメリカ風でございますという違和感、この2つに終始悩まされながらも、結局は最後までドロップアウトできなかった。

こうして書いている今も、「駄作だろ」と思っているのだが、インスパイアされたことは認めざるを得ないので、自分に正直に「秀作だ」と言おう。

66b6328djpegギリシャ映画


ノスタルジック。そしてスパイシー。

トルコに住む移民ファニスの回想を中心に物語は進んでゆく。印象としてはニューシネマパラダイスに似ている。

少年時代のファニスは、とにかく料理が大好き。けれども、当時の男の子にとって料理をするということは異端なことだった。

作中にはたくさんの料理が登場し、どれもこれもがおいしそう。


おじいさんとの関係や、それぞれのシーンのつながりはやや分かりにくい部分もあるが、とても出来のよい映画だ。

c09154c0jpeg可もなく不可もなく。

実話がベースらしいが、あまりにも「いい話」に作りすぎている気がする。かと言って感動までは届かないこの歯がゆさ。

ピーナッツ缶のエピソードは違う表現をすればもっとメインになってもいいと思うのだが、いかんせん全てが中途半端。キャサリン=ゼタ=ジョーンズとの恋愛もなんだかすっきりしない。周囲の人との関係も、過程を省略したような感じ。

う~ん…

トム=ハンクスは名優だと思うが、脚本がいかんのかな…

ただ、やはりキャサリン=ゼタ=ジョーンズは美しい。僕の15日後に生まれたとは思えない若さ。作中では39才と言っていて、「有り得ない!」と思ったのだが、どう見ても20代後半だ。

素敵だ。

765ca2fdjpegトニー=ガトリフ監督 ロマン=デュリス主演

ストーリーは平凡である。
若者が自分のルーツを確認する旅に出る。その道中に起こる出来事を描いたロードムービー。


ガドリフ作品の特徴は、とにかく音楽にうずもれることができるということだと思う。
彼自身が作曲、作詞を行った曲(ジプシー音楽)が随所にちりばめられ、それが時には観るものを高揚させ、時には物悲しい気分にさせ、そして時には眠気を誘う。

ストーリーではなく、音楽を楽しむ映画。そう思って観ると、この作品はとても面白い。


印象に残るシーンは3つ。

プラム畑。波止場。トランス。

特に、10分にも亘るトランスのシーンが圧巻。


できれば劇場で観て欲しい。



忍者ブログ [PR]
ブログ内検索
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
プロフィール
HN:
のりくん
性別:
男性
最新コメント
最新トラックバック
カウンター