ちょっと複雑。
ルイジ=ロ=カーショ主演ということで観てみたのだけど。
こういったイデオロギー系というか思想が関係するものは、どうしてもそれに対する自分自身の判断抜きに眺めることができないからだろう。
ペッピーノを浮き立たせるためには、対比的にマフィアを悪として表現しなければいけないような気もする。
そうでないから、なんだか中途半端な感じがしてしまう。
また、この時代を象徴する曲としてジャニス=ジョプリンやプロコルヘイムが使われていたが、イタリア映画にこれらの曲はどうにもこうにも…。
確かに、世界的な流れとしてアメリカの影響を強く受けていたのだろうが、彼が傾倒していたのは共産主義だったのだし。
ともあれ、これは実話に基づいたもので、こういった人がいたというのは分かったし、それはそれで1つの生き方だということは認めることができる。
映画としてはもう少しなんとかならなかったかと思うばかりだ。
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