途中しばらく盛り上がりに欠ける部分もあるが、この作品が実話に基づいていることを考えると、それでも退屈などとは言えないのだろう。
9000マイル=15000キロ
それだけの距離を歩いて帰ろうと思うのは何故だろう。
それも極寒の地シベリアの厳しい自然の中を。
愛する人に対する想いの力は、きっと何よりも強い。そこまで人を愛することができたら僕達にも何かができるのかもしれない。
ラストはひたすら感動するシーンが続く。
逃亡した彼をずっと追ってきた将校が、国境線を越えた彼に道を譲り、それでも「私の勝ちだ」と言う。
スパイ容疑で処刑されようとする彼の身元を保証するために呼ばれた叔父は、彼の変わり様に面影を見つけられないが、写真の裏に書かれた一文でそれと見分ける。
そして最後の教会では…。
いい作品だ。
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