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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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c7030392jpeg別に粗悪な作品ではないと思う。

出演者はそれぞれきちんと演技しているし、ストーリーも突飛なものではないし。

ただ、観ている間ずっと嫌な気持ちを味わっていた。

嘘を重ねること。そして重ねれば重ねるほど真実味が失われてゆくこと。それを味わい続けねばならなかったことに多少の憤慨を感じる。

また、社会の中で生きていれば多少、「善」でない行為もせざるを得ないと思うのだが、それをネチネチと善人面して追い込んでゆく視点が不愉快だった。


原題は「SHATTERED GLASS」(粉々になったガラス)なのに、この邦題なので「天才」ぶりは当然どこにも表現されていないし、そのギャップにも違和感を感じる。
邦題のセンスがない。

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213b3a29jpegハリウッド映画として秀逸の出来。

キャストがいい。ウィル=スミスの両脇を、ジーン=ハックマン(「俺達に明日はない」「許されざる者」など多数出演)、ジョン=ヴォイト(「暴走機関車」「ミッション:インポシブル」など多数出演)が固める。

ストーリーも分かりやすく、観ていてすんなり入り込める。スピード感も◎。


大雑把にあらすじなど。
アメリカにはNSA(国家安全保障局)という機関が存在し、現在では予算、人員規模でCIAを凌ぐ。
この機関による盗聴工作に絡む陰謀に巻き込まれた弁護士(ウィル)が、元工作員(ジーン)を頼り、二人で陰謀の首謀者(ジョン)をやっつける。


日本にも「通信傍受法」通称盗聴法が存在する。この映画の中で、個人のプライバシーに対する国家による侵害が警告されていたが、それは他人事ではない。
日本では、法律が制定されるとそれが都合よく改正されるという悪習がある。
「共謀法」が国会を通過すれば、その可能性はさらに高まる。

日本はこれからどうなってゆくんだろう。心配だ。

d1f07a7cjpeg中国とアメリカが核を打ち合い北半球が滅亡した後の世界を描いた作品。


劇場映画ではなくTVMなので、セットがやや陳腐と言えば陳腐だが、アーマンド=アサンテやレイチェル=ウォードなど好演技が光る。また、舞台はオーストラリアで、その自然や風景も堪能できる。2話で3時間半はちょっとキツイが。

序盤はやや間延びしている感が否めない。というのも、核戦争があった直後なのに、そんなにのんびりしていないだろうと。市民も全くパニックになっていないし。まぁ、それがオージー気質というものなのか。ただ、エンディングに向かっては徐々に混沌と絶望が押し寄せる。暴徒と化す人々、放射能障害で苦しむ前に自殺する人々。そしておそらくは誰も生き残らないであろうという余韻を残してエンディングを迎える。

こういった状況になった場合、僕らはきっと同様にモラルハザードを起こすだろう。この一見安定した社会の中で仮面を被っている人々が、おそらくは真っ先に。オージーは、多くの人が自殺を選ぶようだ。だが日本ではそうならないだろう。きっと醜く生にしがみつく。それが人間の本質なのだからそれでよいのかもしれないが。

東アジアの情勢がにわかにきな臭くなってきた昨今、全くのフィクションと片付けてしまえないこの作品。地震などの災害についてもそうだが、可能性のある災厄に対しては少なくとも心構えだけはしておきたいと思う。いくら心配性だと言われようが、起こってしまってから考えるよりはマシだから。


*オージーといえば、さすがにオージーイングリッシュが耳につく。聞き苦しくはないがちょっとした違和感が。潜水艦の乗組員はアメリカ人の設定なのだが、みんなオージーイングリッシュを喋っている。エイハブ船長(白鯨の)がアイハブになっていたり、トゥデイがトゥダイだったり。さすがはオージー、アバウトだ。

*全くの余談だが、メアリーを演じたジャクリーン=マッケンジーがとてもチャーミングで、外人さんと結婚したくなった。

609b1e5fjpegグーニーズのコニー=フェルドマンつながりで。

~彼はやはりいい味出していた。メガネっ子のいつも口を尖らせて皮肉を言うちょっと斜に構えた少年。~


この作品は、ある作家の回想として少年時代のちょっとした冒険を描いたもの。

笑いあり、友情あり、スリルあり。
でもそれはきっと少年だからこそ感じられたもので、同じことが今の僕に起こったとしても同じようには感じられないのだろう。

つまりそれこそがこの作品の魅力であり、全編を通じて少年時代への懐かしさ、失ってしまった何かに対する喪失感が溢れている。

そしてベン=E=キングのスタンド・バイ・ミーが、この映画を名作に押し上げた。やはり映画と音楽が一体化すると最高のシナジーが生まれるのだろう。


*クリス(少年達のリーダー)役のリバー=フェニックスは23歳の時にオーバードープで死亡している。

a4350af1jpeg子供のための映画。

今観ると、「あり得ないでしょ」と設定やストーリーの無理無理加減が目に付くのだが、少年時代にはそれがとても魅力的に映った。

悪党vs少年達

冒険とお宝

最後はハッピーエンド

最高だ。

スタンド・バイ・ミーのコニー=フェルドマンがいい味を出しているし、シンディー=ローパーの歌も印象的。


良き想い出に乾杯。



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