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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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e7a90102jpeg部屋の中で12人の陪審員が討論をする。
それだけの話。

大きな感動や見せ場はない。

 

現代の法治国家における裁判制度は「疑わしきは罰せず」という命題を矛盾とともに抱えている。

社会にとっては疑わしきも含めて罰することが前進につながるが、個人にとってはそうではないからだ。

この作品では、あくまでも個人の視点でこの命題を捉えている。提出される証拠は本当に信頼できるのか。信頼できない証拠によって有罪とすることを自分自身は許せるのか。

「有罪」か「無罪」かではなく、「有罪」か「有罪とは言いきれない」かをこの十二人は決めていった。

 英語での判決は、「guilty」「not guilty」である。そこに、裁判というものの本質を見ることができる。

 

日本でも陪審員(裁判員)制度が導入される。

個人の強さが疑わしい日本においてこの制度を導入することは時期尚早ではないかとも思うが、もし自分がその責を負うことになったとしたらもう一度この作品を観てから法廷に向かいたいと思う。 

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