これを観るきっかけとなったのは、両親の思い出だ。
1964年公開のこの映画、若き日の父と母に素敵なひと時を与えたことだろう。
舞台となるのは大戦下のオーストリア。
次第に強まるナチスの影響力の中で翻弄される人々の生活。
マリア(ジュリー=アンドリュース)とトラップ大佐と子供達の心の交流と逃避行。
ストーリーは単純だが、それを歌が幾重にも覆い、ずっしりとしたものに仕立て上げている。
3時間弱という長編ではあるが、それを全く感じさせずに引き込まれてしまう。まさに名作中の名作であろう。
家族と、恋人と、是非一緒に観てもらいたい。
余談ではあるが、「エーデルワイス」はオーストリアの国歌ではない。ただ、その歌詞「Bless my homeland forever」のくだりには感動を禁じえない。
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