1951年の作品。この時代の映画には、監督の想いが込められ滲み出ている。それをどう受け取るかは人によって異なるが。
「死」と「別れ」。
それをいつどのように理解するのか。
いろいろな死を十字架遊びとして扱う幼い二人。それぞれに肉親の死を抱えながらも未だ「死」を受け止めきれない幼い心。
有名なラストシーン。
ポーリーンが叫ぶ。
「ミシェール!」
「マーマ!」
「ミシェール!」
ミシェルとの生き別れとママとの死別。そこになんらかの違いがあったのだろうか。
感情移入しなければ単なる古典名作として楽しむこともできる。ただ、ナルシソ=イェペスの名曲に心を煽られながら、ポーリーンの視点で観るとおそらく何かがそこに加わると思う。
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