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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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24c81a35jpeg1959年 仏 白黒
フレンチヌーヴェルヴァーグの秀作。

原題は「LES QUATRE CENTS COUPS」
直訳すると
「400回」
「400回の殴打」
「400回の悪だくみ」
どれかになる。

作品を観終わっても、トリュフォーがどれを意味していたのか見当がつかない。

そういう意味では、この「大人は判ってくれない」という邦題はこの作品をよく表したものだと思う。


子供が大人になる。
それは年齢ではなく環境で決まる。
得てして受けた愛情が少ないほど、行動は大人になり、精神は未熟のまま残る。
寂しさや空虚感を埋めること、あるいはそれから逃避することが心の中心にいつまでも残ってしまう。

アントワールは両親に受け入れられなかった。
先生にも受け入れられなかった。
友達のルネもその穴を埋めるほどではなかった。
それでも彼は判って欲しかった。

母親にきっぱりと突き放された時、彼は何を思っただろう。


ラストカットもいい。
トリュフォーのドワネルシリーズを観たくなった。

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