忍者ブログ
~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

f6f9047bjpegストーリーはまったく理解不能。僕には理解能力がないのかしらん。

この映画は色彩を楽しむものだと、緑と赤という補色の魅力をを存分に楽しむものだと思う。

全編を通じてかぶせられた緑のフィルターを通してアメリという不思議生物を眺めるとき、この白雉のような不思議ちゃんがまるで世の中の中心にいて僕のような存在が逆に異端であるかのような錯覚に陥る。

そしてその中にちりばめられた赤色のシミが、狂気ではなく、心の平衡を保つためのトランキライザーなのではないかとさえ思えてくる。

とどめはブルー。青ではなくブルーが、緑と赤で埋め尽くされて塗り固められてしまい麻痺してしまった感覚をふいに開放してくれる。


受身で観る映画。

休日に何も考えずに観る映画。

それでもおフランス映画だからちょっと気取って観る映画。

PR

66b6328djpegギリシャ映画


ノスタルジック。そしてスパイシー。

トルコに住む移民ファニスの回想を中心に物語は進んでゆく。印象としてはニューシネマパラダイスに似ている。

少年時代のファニスは、とにかく料理が大好き。けれども、当時の男の子にとって料理をするということは異端なことだった。

作中にはたくさんの料理が登場し、どれもこれもがおいしそう。


おじいさんとの関係や、それぞれのシーンのつながりはやや分かりにくい部分もあるが、とても出来のよい映画だ。

765ca2fdjpegトニー=ガトリフ監督 ロマン=デュリス主演

ストーリーは平凡である。
若者が自分のルーツを確認する旅に出る。その道中に起こる出来事を描いたロードムービー。


ガドリフ作品の特徴は、とにかく音楽にうずもれることができるということだと思う。
彼自身が作曲、作詞を行った曲(ジプシー音楽)が随所にちりばめられ、それが時には観るものを高揚させ、時には物悲しい気分にさせ、そして時には眠気を誘う。

ストーリーではなく、音楽を楽しむ映画。そう思って観ると、この作品はとても面白い。


印象に残るシーンは3つ。

プラム畑。波止場。トランス。

特に、10分にも亘るトランスのシーンが圧巻。


できれば劇場で観て欲しい。

cc5d9421jpeg2003 イギリス/スペイン ガエル=ガルシア=ベルナル主演

ガエルの成長に期待して観てみたが、まぁ、普通の映画だ。やはり彼はかっこいいのだが、まだスタイルが確立されていないためか見る側にインパクトを与えない。これからの役者だろう。


ストーリーとしては一つのひねりがあり、それなりに楽しめるものとなっている。
前半のスローテンポと不可解さも後半には解消されるので後味も悪くない。


病院でのワンシーン。セリフはなく、引き気味のカメラアングル。なかなかいい。


娯楽映画なので、それなりに楽しむのがよろしいかと思う。

081e5f70jpeg2000年 フランソワ=オゾン監督 フランス

もう、ぐちゃぐちゃ。


まずは男同士の同性愛。
男の子が偶然出会ったおっさんに惚れまくる。

そして性転換したおっさんの元彼登場。

最後には男の子の元彼女まで絡んでくる。しかもおっさんとヤってしまう。


基本的には室内劇で、その空間の中で淡々と物語りは進む。「それでいいの?」という疑問を常に感じさせながら。


「焼け石に水」というのは直訳であり、よくある気を利かせたつもりがまったく気が利いていない邦題ではない。とすれば、これが何かを象徴しているはずなのだが、おそらくおっさんの懲りない性衝動について言っているのでは、と推測できるのみである。


それでも、醸し出す退廃的雰囲気が気に入った。これもありかな、と。



忍者ブログ [PR]
ブログ内検索
フリーエリア
フリーエリア
フリーエリア
プロフィール
HN:
のりくん
性別:
男性
最新コメント
最新トラックバック
カウンター