ストーリーはまったく理解不能。僕には理解能力がないのかしらん。
この映画は色彩を楽しむものだと、緑と赤という補色の魅力をを存分に楽しむものだと思う。
全編を通じてかぶせられた緑のフィルターを通してアメリという不思議生物を眺めるとき、この白雉のような不思議ちゃんがまるで世の中の中心にいて僕のような存在が逆に異端であるかのような錯覚に陥る。
そしてその中にちりばめられた赤色のシミが、狂気ではなく、心の平衡を保つためのトランキライザーなのではないかとさえ思えてくる。
とどめはブルー。青ではなくブルーが、緑と赤で埋め尽くされて塗り固められてしまい麻痺してしまった感覚をふいに開放してくれる。
受身で観る映画。
休日に何も考えずに観る映画。
それでもおフランス映画だからちょっと気取って観る映画。
PR