~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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以前は、ジブリ作品の中での色の違いから敬遠していたのだが、これはこれで秀作だと思うようになった。 切ない。 セツコとセイタを引き取ったおばさんは、口は悪く、自分の家族を優先していたけれども、それは当然のことだろうし、幼いセツコを連れてわざわざ防空壕に住む必要はなかった。 そんなことを言っても仕方がない。 最悪の状況下で、最悪の選択をしてしまった結果としての2人の死が、とても切ない。
3部作の完結編として製作された本作は、ラウの「その後」を描いている。
人生をリセットして善人になりたかったラウ。 そこから何が起こってゆくのか、彼がしていることは一体何なのか、見守ることができる。 ラストはヨンに対する評価が180度変わるもので、3部作にふさわしく、心地よい余韻を残すものだと思う。
ラウもヤンも若い頃の俳優が違い、雰囲気が似ているため、初見では混乱する部分もあるが、それも境遇としては似ていた2人ということで許容範囲だろう。 際立つのは3人。 彼らに影響されながら、翻弄されながら、ラウもヤンも人生を生きてゆく。 そしてそこにウォン警部が絡む。 本作中でのサムとウォン警部の関係が前作に繋がっていないように感じるのは残念なことだが、製作順の関係で仕方ないのだろう。
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