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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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29e573d6jpeg原作の素晴らしさを再認識できる作品。

ジャベールの葛藤や、コゼットに対するテナルディエ夫婦の仕打ちがもう少しきちんと描かれていればと思うが、それでも2時間あまりの作品としては完成度が高い。

人を赦すこと、人に赦されること。
それがどれだけ大切なことであるかを教えてくれる。

銀食器を盗んだバルジャンを捕らえた警官に対し、神父はこう言う。
「彼には銀の燭台も持っていけと言ったのに。」
そしてバルジャンに言った。
「私は銀の燭台で君の魂を買い戻した。君を神の御手に返す。」

この赦しこそがバルジャンの赦しを生み、この物語を生んだのだろう。


ジャン=バルジャンをリーアム=ネーソンが好演、ジャベール警部役のジェフリー=ラッシュも適役と思えるが、ジャベールが自殺した後のバルジャンの微笑みは蛇足であった気がする。

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32048c4bjpeg1作目よりもよくできている。

ジャック=スパローが逃げる時の走り方とか、ディズニーランドのアレが頭の中に蘇る。

細かいところもウィットに溢れてるし、ストーリーも面白い。

ただ、デイヴィ・ジョーンズが…。
幽霊とかガイコツだとかならいいんだけど、あれは怪物じゃないか…。

僕のロマンを壊さないでおくれ…。

で、ラストでアイツが出てきてびっくり。

面白い。

3もぜひ観たい。

1e7ec364jpeg録画したまま放置してあったのだが、それはきっとこの邦題のせいだろう。
原題は「CYPHER」=cipher=「暗号を解く鍵」「つまらない人物」であり、この作品をよく表している。
「CUBE」のナタリ監督。

この作品はとても面白い。
二重スパイを扱ったもので、それ自体がややこしいのだが、観始めるとどんどん引き込まれてゆく。
誰が味方なのか、何が真実なのか、そもそも何がどうなっているのか。

ナタリ監督も「CUBE」で学んだのか、オチを最後に持ってきているので、最後まで興味を引きつけられたままだった。

ルーシー=リューも魅力的。

いい映画だ。

2cedeaa4jpeg人類最大の偉業は、1969年7月20日(日本時間21日)に成し遂げられた。

莫大な国家予算と最高の頭脳をつぎ込み、科学技術の粋を集め、人々の情熱に後押しされた歴史的プロジェクト。

アポロ11号は2人の人間を、地球外の天体に初めて到達させた。


この作品は、注目されがちなニール=アームストロング、エドウィン=オルドリン以外にも、多くの人々がこのプロジェクトを支えていたということを気づかせてくれる。

原題は「The Dish」
直訳すると「お皿」ということになるが、これはパラボラアンテナを指す。

アームストロングの「人類にとっての大きな一歩」を、全世界に向けて中継したのがこのオーストラリアのパークスという小さな町にあるパラボラアンテナだった。


最後に、着陸後の二人と交信するニクソン大統領の言葉が引用される。
『今我々は、地球の平和と安定への誓いを再び新たにしている。このかけがえのない歴史的瞬間に、すべての人々が一つになっている。(It inspires us to redouble our efforts to bring peace and tranquility to Earth. For one priceless moment in the whole history of man, all the people on this Earth are truly one.)』

我々の次なる目標は一体何なのだろうか。
それが再び人類を一つにまとめ上げてくれることを願いたい。

200360dbjpegナチスの虐殺行為、ベトナム戦争に関する映画は、できるだけ観るようにしている。
そこに人間の本質が垣間見える気がするからだ。

そういった意味では、日本が太平洋戦争において行った行為こそ、最も重要なものであると思うのだが、残念なことにそれを公正に扱った作品はなかなか見つけることができない。

本作は公開時に映画館にて。

ユダヤ人ピアニストのシュペルマンがナチスによって蒙った数々の苦難を描写している。

とても淡々と、一つ一つを大きく取り上げたり、全体として美談にしないよう、気を配って作られた作品のように思える。

その意味では、スピルバーグの「シンドラーズリスト」と対極に位置するのかもしれない。

今日この作品を観て改めて気づき思うのは、こういった残虐行為を行ったナチスの一人一人は普通の人間であり、戦時でなければ普通の生活を営んでいたこと、その中にもホーゼンフェルト大尉のように、自分のできる範囲で彼らの力になった者がいること、その彼をシュペルマンは積極的に助けようとはしなかったこと。

特にシュペルマンのホーゼンフェルトに対する関心の薄さは、意識的に描写されていたように思え、その心理の複雑さは想像をはるかに超えるものなのだろうと、実際にその立場に置かれてみなければ近づくことのできないものなのだろうと、思い知らされた。

それでも、そういったことが自分と全く違う世界のものではなく、現実に起こりうるものであり、それがゆえに近づく努力だけは怠ってはならないと改めて思うのである。



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