韓国の色を少し薄めてある感じのする作品。
感情をむき出しにして怒鳴るシーンが少ない。
他の方も言っているが、確かにスタンド・バイ・ミーに少なからず影響を受けていることを感じさせるおしゃれ感が漂う。
ジュンソクとドンス、ジュンソクとサンテクの関係はとても簡潔に描いてあるけれども、その奥にある繋がりはきっと誰もが想像できるもので、それこそがスタンド・バイ・ミーと重なる幼少の頃に育まれた友情というものなのだろう。
互いに何かしら尊敬できる部分や補ってやりたくなる部分を持ち、人生を共有しつつも1人の大人として譲れないものもある。
そのバランスが、人生を幸福なものにも不幸なものにも変えてしまうのかもしれない。
敢えてお奨めする作品ではないが、韓国映画を観たくなったらこの一本がよいかとは思う。