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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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175ecdf1jpeg途中しばらく盛り上がりに欠ける部分もあるが、この作品が実話に基づいていることを考えると、それでも退屈などとは言えないのだろう。

9000マイル=15000キロ
それだけの距離を歩いて帰ろうと思うのは何故だろう。
それも極寒の地シベリアの厳しい自然の中を。

愛する人に対する想いの力は、きっと何よりも強い。そこまで人を愛することができたら僕達にも何かができるのかもしれない。


ラストはひたすら感動するシーンが続く。

逃亡した彼をずっと追ってきた将校が、国境線を越えた彼に道を譲り、それでも「私の勝ちだ」と言う。

スパイ容疑で処刑されようとする彼の身元を保証するために呼ばれた叔父は、彼の変わり様に面影を見つけられないが、写真の裏に書かれた一文でそれと見分ける。

そして最後の教会では…。


いい作品だ。

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fd4d7967jpegアメリカンニューシネマと言えば、
「俺たちに明日はない」
「卒業」
「イージーライダー」
ロードムービーと言えば、
「イージーライダー」
「パリ、テキサス」
「レインマン」
なので当然アメリカンニューシネマのロードムービーと言えばこの『イージーライダー』が真っ先に思い浮かぶ。

アメリカンニューシネマのこの退廃的なドラッグとSEXと暴力。そこにロックが重なれば、60年代のアメリカをすべて満喫できると言っても過言ではないだろう。もちろん、その背景にあるベトナム戦争を抜きには語れないだろうが。

40年前のアメリカ。
そこには今はもう失われてしまった何かがある。
それは自由と呼ばれるものかもしれないし、無軌道と呼ばれるものかもしれない。
だけれども、それは今よりももっと人間らしい姿に映る。

だからこれ、まとまった休みの前に観てほしい。
開放感と共に、無気力も生まれるかもしれないけれど。

68e5bc6ajpegタイトルからして普通の陳腐な映画なのだろうと思いながら観てみた。

違った。

これは実話に基づく作品で、生還した本人達がインタビュー形式で語っている。

映像がとても美しい。

そして何より、生き抜く意志の力、人間の生存能力の高さに驚く。

人はなぜ山に登るのか。

「そこに山があるから」

そうかもしれない。

だけどこの作品を観て、「生きていることを実感できるから」登るのではないかと思った。

90b6a717jpegミュージカルはあまり好きではない。
ニューヨークでライオンキングを観た時も、「こんなものか」としか思わなかった。

でも、この映画を観て、ちょっと見方を変えてみようかという気になった。


これと言った見せ場や盛り上がりはなく、ただただオーディション風景を見せるだけの映画なのだが、その受験者のそれぞれに背景があり、そしてそういったものが1つのダンスとして凝縮されたものがミュージカルなのだということを教えてくれた。

ゲイの青年がその過去を告白するシーンでは涙が出そうになった。

「初めて僕を息子と呼んでくれた」

そう告白する青年の胸中を見事に表現していた。


リチャード=アッテンボローは「大脱走」や「ジュラシックパーク」などの出演でも有名だが、「ガンジー」ではアカデミー監督賞も受賞しており、監督としての手腕も確かなようだ。

c1aba1dejpeg1963年公開 ソ連 白黒

この時期のソ連でこの映画が製作されたということにまず驚く。

戦争は子供をも巻き込み、その心に強い怒りと信念を生み出すことがある。いや、むしろ子供だからこそ、純粋にその思うところを表現できるのかもしれない。

少年イワンはその命を純粋に使った。
その部分が、僕には美しく思えた。

そして、イワンを思う周囲の男達に、人間の表現されるべき本質を見た気がした。


映像詩人と言われるタルコフスキーの長編処女作品だが、これはそういった薀蓄抜きにしてお奨めしたい作品だ。



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