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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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6c2ef959jpegボブ=サップが出てた。

なんか普通の青春的ストーリー。
かなり大雑把な感じの。
なのであまり心は動かされない。おまけに爽快感とかもない。

いろいろ名曲がバックに流れるんだけど、例えばCCRとかはちょっと無理矢理っぽい。

アメフトは好きなので、「サインプレーがそんな短期間でできるかよ!」とか「セミプロ相手に素人が勝てるわけねーだろ!」とか突っ込みどころは満載なんだけど、最後のトリックプレーはいい感じ。

リメイクみたいなので、オリジナルにはちょっと興味が沸く。
こういったテーマだと逆に70年代とかの方がいい感じを出してそうなので。

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e9113e03jpegピーター=ストーメアは好き。
『アルマゲドン』ではロシアの宇宙飛行士役、『プリズンブレイク』ではアブルッチ役で出演しているが、多彩な役柄をこなせる名脇役。
本作でも、妻に逃げられ、改心(したふりを)し、受け入れられず、やけになって放火、最後には村から追放されるというなかなか面白い役どころ。

『ポネット』のヴィクトワールちゃんが成長していて驚いた。
『ポネット』当時は3歳。
本作では8歳か。
「ヨヨット…」あのかわいらしい舌足らずの台詞が脳裏をよぎる。

ジョニー=デップは少々浮き気味。
これは僕の中での彼像がその知名度とともに固定してしまったからかもしれないが。

主演のジュリエット=ビノシュは微妙なので何とも言いがたい。


ストーリーとしては面白い。
1960年代のフランスの片田舎を舞台として、古い伝統に固執する人たちといわゆる「よそ者」を対比させて面白く描いている。
古い伝統というものは欧米の場合には往々にしてキリスト教、教会を軸に成り立っているもので、本来は「愛」がそこにあるはずなのに、伝統や慣習がそこから「愛」を消し去ってしまい、排他的な集団を作り上げてしまう。
それが人間の性なのかもしれないが、何かのきっかけで新しいものを受け入れるとき、そこでまた「愛」の姿というものを再認識する。

作中でそれに気づいた神父が言う。
「何を禁じるか、何を否定し排除するかではない。
何を受け入れるかだ。」

村長が興奮してみんなの作ったチョコをめちゃめちゃにし、それを見つけたときのヴィアンヌ。
この許容のシーンが、本作のクライマックスだったのだろう。


それにしてもおいしいチョコが食べたくなる作品。ホットチョコレートも魅力的。
冬に観たい1本。

8fb9e5fcjpeg考えさせられる。

北朝鮮の内情をある程度知りながらも帰りたいと思う在日の人の気持ち。

解消されない欲求不満をどこかにぶつけたくなる少年たちの気持ち。

違う文化を受け入れられない人たちと、受け入れてもらえない人たち、受け入れようとする人たち。

「イムジン川」の旋律はとても切なく響く。
この歌が当局によって事実上の発売禁止とされた経緯について初めて知った。

軽いタッチで表現されてはいるが、いろいろなものが詰め込んである作品だと思う。

175823d4jpegリトル=ダンサーの親父役、ゲイリー=ルイスつながりで。

スコセッシ監督。
ちょっと期待。
主役はディカプリオ君。
この時点でテンションがかなり下がる。
でもがんばって観ているとキャメロン=ディアスちゃん登場。
ちょっと機嫌が良くなる。
敵役のデイ=ルイスが好演。
ふむふむ。

でも眠い。
なんだこれは…?

初期のニューヨークを舞台に、その礎というか土台はこうやって作られたんですよ的なストーリーなんだけども、基本的にネイティブじゃない僕にとってはただの敵討ちっていうか抗争っていうかそんな感じにしか映らない。

結局のところ何を伝えたかったのか、そこのところがぼんやりしていて何も残らないのだ。

かなりの数の人が死ぬのだけど、それに何かしらの意味を持たせなければそれはただの垂れ流しでしかないのじゃないか?
そうやって人は無意味に殺されるんですよと言いたいのならば、それが伝わるようにしなくちゃいけないんじゃないか?

というわけで、うん、あまり楽しくない作品。

cad4bfc7jpeg「イギリスの炭鉱町もの」は総じて好きなのだが、それはきっと世の中の遣り切れなさを根底に含んでいるからだろう。
そこに諦めと怠惰、退廃、怒り、そして少しの希望が加わると、きっと等身大の人間というものが見えてくる。


頑固で田舎者で根っからの炭鉱夫である父と兄。
「男がバレエなんてもってのほか」
それでも、11歳のビリーに自分たちと同じような夢のない生活をさせたくないと、プライドと信念を捨てて協力する。
その過程がとてもよく表現されていた。

踊りを見せて父を説得しようとするビリー。
スト破りをしてまでお金を工面しようとする父。
特待生の合否結果を待ちきれない家族。

そこには愛がある。
そう思えた。

ラストの1シーンだけ時間を飛ばしているのも少々強引だが可。

いい作品だ。



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