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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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79c6ea5ejpegまるごと好き。
この歳になってファンタジー好きというのもどうかとは思うが。

宮崎駿の作品に共通する「いいもののワル」
本作では空賊ドーラ一家がそれにあたる。
一見悪いことのように思えるが、筋だけは通す。
それはとても大事なことだと思う。


ムスカを寺田農。
「アハハハ、見ろ!人がゴミのようだ!!」のセリフが耳にこびりつく。
モウロ将軍の永井一郎とボムじいさんの常田富士男は、それぞれ磯野波平と日本昔話のイメージが強すぎるかもしれない。


それにしてもこの世界観は見事。
「未来少年コナン」「風の谷のナウシカ」そしてこの「天空の城ラピュタ」には、『ひとつの文明が滅びた後の世界』が描かれているが、再び興った文明にもまた、滅亡の方向へと導く勢力があり、小さな力がそれに対抗しようとしている。

そこをクローズアップすることで、人はこの世界に引き込まれ、感動するのだろう。


ゴリアテ、タイガーモス、フラップター。どれもこれも乗ってみたいが、まずはフラップターから自作してみようかな?

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7aa39111jpeg最初から最後まで、不愉快な気分でしか観ることができなかった僕は、きっと固い人間なんだろうと思う。

が、ベインズのセクハラ・パワハラと、それに応じるエイダ、どっちつかずのフロラ。
どこに正しいことがあるのか。

動物ではないのだから、「愛」という名のもとに人を裏切る自己中心的なストーリーには嫌悪感を覚えるのみだ。

背景設定からすると、それも仕方ないのかとも思うが、時代や場所を越えて「やってはいけないこと」というものが僕はあると思う。

感情移入しすぎか?

29e573d6jpeg原作の素晴らしさを再認識できる作品。

ジャベールの葛藤や、コゼットに対するテナルディエ夫婦の仕打ちがもう少しきちんと描かれていればと思うが、それでも2時間あまりの作品としては完成度が高い。

人を赦すこと、人に赦されること。
それがどれだけ大切なことであるかを教えてくれる。

銀食器を盗んだバルジャンを捕らえた警官に対し、神父はこう言う。
「彼には銀の燭台も持っていけと言ったのに。」
そしてバルジャンに言った。
「私は銀の燭台で君の魂を買い戻した。君を神の御手に返す。」

この赦しこそがバルジャンの赦しを生み、この物語を生んだのだろう。


ジャン=バルジャンをリーアム=ネーソンが好演、ジャベール警部役のジェフリー=ラッシュも適役と思えるが、ジャベールが自殺した後のバルジャンの微笑みは蛇足であった気がする。

6831c53bjpeg自然は美しい。

ヒトの住みにくい場所には、今でも自然のままの姿で暮らす動物たちがいる。
それでも、地球規模で活動するヒトの影響からは逃れることができない。
極地であれ、海であれ。

この作品に登場する動物たちの中には、いつか絶滅してしまうものもいるだろう。
それはこの作品の示唆する温暖化によってのみではないだろうけれど。

それでも、そのためにヒトの活動を止めることはできない。
ヒトが豊かになるために、その力を大きくするために前進し続ける以上、他の種の絶滅は危惧するものではあっても、必ず回避できるものではないだろうから。

我々は今もこうして呼吸をし、肉を食べ、乗り物に乗り、生きている。

それを業と呼び受け止めるのか、それとも自分の全てを投げ打って動物のために生きるのか…。


本作は映画とドキュメンタリー番組の境目に位置する微妙な作品だが、少なくとも何かを考えるきっかけは作ってくれる。

b91a3657jpegナチスの名を借りた人間の欲の罪深さを味わえる作品。

民族意識高揚のためにユダヤ人をその敵と位置づけたナチス党。
それに賛同した多くの人。
それの尻馬に乗り、自分の欲望を満たした多くの人。

無知と自己反省のなさが、人間をこんなにも愚かしい行動に導く。


本作はさほど優れた作品ではなく、描写やストーリーが中途半端になっている感じだが、その背景にある歴史的事実は常に重いものであり、それをしっかりと受け止めるべきではないかと思う。


個人的な感想であるが、主役のロメックは「シックスセンス」のオスメント少年が演じており、どうしてもその印象を拭い切れなかった。
また、神父役のウィレム=デフォーもややミスキャストであるような気がする。
トロはなかなか面白い味を出しているが、「ごっこ」と最後の列車に乗るという行動が今ひとつ繋がってこない。


印象には残るが、微妙な作品といったところか。



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