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~古今東西の映画レビューを若干辛口で~
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b89b2747jpeg世界観がいい。

女の子になりたいと願う7歳のリュドビック。
そんなことを言っても周囲は認めてくれるはずもない。
ただし、認めないといってもそれぞれに対応があり、距離感や愛情や何やかんやによってリュドに対する接し方にも違いが出てくる。

ひたすらかわいらしさを強調されたリュドと、彼を取り巻く小さな世界の人間模様が楽しめる。

ハートフルでちょっと切ない作品。

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70ab0b0fjpeg当時はおしゃれ気分で好きだったのだけど。
タランティーノはやはりあの時代の寵児だったのだろう。

ティム=ロス、アントニオ=バンデラス、共にいい味を出している。ティムについては少々満腹感を否めないが。

4つの物語で構成されるこの作品は、それぞれ異なる監督が製作し、タランティーノは4話目を担当している。
オムニバスではあるが、あるホテルの一夜に起こった出来事という設定で一つのまとまりを出している。
この手法自体は面白く、また作品全体に通ずる空気も非常にポップなのだが、何せ僕はタランティーノが好きではない。と言うよりも、ポップを意識したポップが好きではない。

まぁこれはこれで。

d291a198jpeg全体的には良くできていると思うし、イタリア系アメリカ人の雰囲気が十分に伝わってくるハートフルな作品なのだけど。


シェール演じるロレッタに魅力を感じないのと、初めて会った婚約者の弟とすぐ寝てしまうという野放図ぶりに呆れたのとで、僕としてはいただけない映画だ。

動物じゃないのだから。
いくら魅力を感じたとしても、いくら恋は盲目だと言っても、人としてやってはいけない行為というものがあるだろうに。
愚かにも程がある。

それでもこれは映画なのだから、見るべき点はそこではないのだろう。

確かに、各所の人間模様には暖かみや愛情を感じさせるものがあり、日本にはない距離感が羨ましく思える。
冒頭のレストランでのシーンは人の生活が周囲の人間との距離のとり方によって厚みを増すのではないかと考えさせてくれるし、ニコラス=ケイジ演じるロニーとロレッタの家族の距離感は、形式ではなく心の持ち方がより重要なのではないかと思わせてくれる。


軸の部分がどうしてもいただけないが、総合的にはまぁ普通の映画といったところか。

0554d8c2jpeg1962年 カラー
この作品ではストーリーはあまり気にしないほうがいい。
なんといってもシネラマ(広角パノラマの昔版で3方向を向いた3カメラを同時に回しフィルムをつなげる手法)を楽しむものだろう。
なので4×3のテレビで観賞しても意味がない。
画面に2本の接続線が入っているのもご愛嬌だ。

バッファロー(バイソン)の暴走シーンなどは迫力満点。
この頃には既に保護動物となっていたはずなので牛に装飾を施したものかと思うが(そもそもサイズが本物よりも小さい)、それでも数百頭の暴走は見ごたえがある。

あまり期待せずにご覧あれ。

fd0847a6jpegバート=ランカスターとデボラ=カーは貫禄の演技。
大人の男と女が渋い。


大人の男女がお互いを理解することはとても難しいことだろうし、自分がどんな人間かなんて自分の口から言っても仕方ない。
相手の過去に拘るのは自然ではあるけれども賢いことではなく、ただ受け止めるしかない。
若い頃は恋も単純なものだったが。
と、そんなことを考えながら観ていた。

1953製作のモノクロ作品なので、現代映画と比べてしまうとその映像もストーリーも限界があると感じてしまうが、その範囲内でよく作られた作品だと思う。
軍隊と一兵隊という関係を集団と個人として捉えると、この作品に含まれた思想が伝わってくる。

集団が個人に権利と責任を与え、それぞれを利用してうまくやる者とそうでない者がいる。
それは個人と個人の関係についても言えることかもしれない。

自分が正しいと思うことを貫き通すのは周囲に迷惑を掛けない範囲にすればいいと思うのは、きっと僕が若さを失ってしまったからだろう。
そしてまっさらな女性に魅力を感じなくなったのも。


いい作品ではあるが・・・。



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